ラボの回答キー: Windows Server での仮想化の実装と構成

メモ: このラボをご自分のペースでクリックして進めることができる、 ラボの対話型シミュレーション が用意されています。 対話型シミュレーションとホストされたラボの間に若干の違いがある場合がありますが、示されている主要な概念とアイデアは同じです。

演習 1: VM の作成と構成

タスク 1: Hyper-V 仮想スイッチを作成する

  1. SEA-ADM1 に接続し、必要に応じて、講師から提供された資格情報でサインインします。
  2. SEA-ADM1 で、[スタート] を選択してから、[サーバー マネージャー] を選びます。
  3. サーバー マネージャーで、[すべてのサーバー] を選択します。
  4. [サーバー] リストで [SEA-SVR1] エントリを選び、そのコンテキスト メニューを表示してから、 [Hyper-V マネージャー] を選択します。
  5. Hyper-V マネージャーで、SEA-SVR1.CONTOSO.COM が選択されていることを確認します。
  6. [操作] ウィンドウで [仮想スイッチ マネージャー] を選択します。
  7. [仮想スイッチ マネージャー][仮想スイッチの作成] ペインで、[プライベート] を選び、[仮想スイッチの作成] を選択します。
  8. [仮想スイッチのプロパティ] ボックスで、次の設定を指定してから、[OK] を選択します。

    • 名前: Contoso Private Switch
    • 接続の種類: プライベート ネットワーク

タスク 2: 仮想ハード ディスクを作成する

  1. SEA-ADM1SEA-SVR1 に接続されている Hyper-V マネージャーで、[新規] を選択してから、[ハード ディスク] を選びます。 仮想ハード ディスクの新規作成ウィザードが開始されます。
  2. [開始する前に] ページで、 [次へ] を選択します。
  3. [ディスク フォーマットの選択] ページで、 [VHD] を選んでから、 [次へ] を選択します。
  4. [ディスクの種類の選択] ページで [差分] を選んでから、[次へ] を選択します。
  5. [名前と場所の指定] ページで、次の設定を指定してから、[次へ] を選択します。

    • 名前: SEA-VM1
    • 場所: C:\Base
  6. [ディスクの構成] ページの [場所] ボックスに、「C:\Base\BaseImage.vhd」と入力してから [次へ] を選択します。
  7. [要約] ページで、[完了] を選択します。

タスク 3: 仮想マシンを作成する

  1. SEA-ADM1 の Hyper-V マネージャーで、[新規] を選択し、[仮想マシン] を選びます。 [仮想マシンの新規作成ウィザード] が起動します。
  2. [開始する前に] ページで、 [次へ] を選択します。
  3. [名前と場所の指定] ページで 「SEA-VM1」と入力し、[仮想マシンを別の場所に格納する] の横にあるチェック ボックスをオンにします。
  4. [場所] ボックスに「C:\Base」と入力し、[次へ] を選択します。
  5. [世代の指定] ページで [第 1 世代] を選んでから、 [次へ] を選択します。
  6. [メモリの割り当て] ページで「4096」と入力し、 [次へ] を選択します。
  7. [ネットワークの構成] ページで、[接続] ドロップダウン メニューを選択し、 [Contoso Private Switch] を選んでから、 [次へ] を選択します。
  8. [仮想ハード ディスクの接続] ページで、[既存の仮想ハード ディスクを使用する] を選んでから、[参照] を選択します。
  9. C:\Base に移動し、[SEA-VM1.vhd][開く][次へ] の順に選択します。
  10. [要約] ページで、[完了] を選択します。 仮想マシン リストに SEA-VM1 が表示されていることに注目してください。
  11. [SEA-VM1] を選択し、[操作] ペインの [SEA-VM1] の下にある [設定] を選択します。
  12. [ハードウェア] リストで、[メモリ] を選択します。
  13. [動的メモリ] セクションで、[動的メモリを有効にする] の横にあるチェック ボックスをオンにします。
  14. [最大 RAM] の横に「4096」と入力し、[OK] を選択します。
  15. Hyper-V マネージャーを閉じます。

タスク 4: Windows Admin Center を使用して仮想マシンを管理する

  1. SEA-ADM1[スタート] を選択してから、[Windows PowerShell (管理者)] を選びます。

    : SEA-ADM1 にまだ Windows Admin Center をインストールしていない場合は、次の 2 つの手順を行います。

  2. Windows PowerShell コンソールで、以下のコマンドを入力します。 その後、Enter キーを押して、最新バージョンの Windows Admin Center をダウンロードします。

    Start-BitsTransfer -Source https://aka.ms/WACDownload -Destination "$env:USERPROFILE\Downloads\WindowsAdminCenter.msi"
    
  3. 次のコマンドを入力してから Enter キーを押して、Windows Admin Center をインストールします。

    Start-Process msiexec.exe -Wait -ArgumentList "/i $env:USERPROFILE\Downloads\WindowsAdminCenter.msi /qn /L*v log.txt REGISTRY_REDIRECT_PORT_80=1 SME_PORT=443 SSL_CERTIFICATE_OPTION=generate"
    

    : インストールが完了するまで待ちます。 これには 2 分ほどかかります。 Web ページが応答しない場合、services.msc を開き、Windows Admin Center サーバーが開始されていることを確認します。

  4. SEA-ADM1 で Microsoft Edge を起動してから、https://SEA-ADM1.contoso.com に移動します。

    : リンクが機能しない場合は、SEA-ADM1 でエクスプローラー開き、ダウンロード フォルダーを選択し、ダウンロード フォルダー内の WindowsAdminCenter.msi ファイルを選択し、手動でインストールします。 インストールが完了したら、Microsoft Edge を更新します。

    : NET::ERR_CERT_DATE_INVALID エラーが発生した場合は、Edge ブラウザー ページの [詳細設定] を選択し、ページの下部にある [sea-adm1-contoso.com (アンセーフ) に移動] を選択します。

  5. メッセージが表示されたら、[Windows セキュリティ] ダイアログ ボックスに講師から提供された資格情報を入力してから、[OK] を選択します。

  6. [すべての接続] ペインで、 [+ 追加] を選択します。
  7. [リソースの追加または作成] ペインの [サーバー] タイルで、 [追加] を選択します
  8. [サーバー名] テキスト ボックスに、「sea-svr1.contoso.com」と入力します。
  9. [この接続に別のアカウントを使用する] オプションが選択されていることを確認し、講師から提供された資格情報を入力してから、[資格情報を使用して追加する] を選択します。

    : 手順 8 を実行した後、お客様はこのサーバーを自分の接続リストに追加できますが、Microsoft 側でそれが利用可能であることを確認できませんという内容のエラー メッセージが 表示された場合は、[追加] を選択します。 [すべての接続] ペインで、[sea-svr1.contoso.com] を選んでから、[管理に使用する資格情報] を選択します。 [資格情報の指定] ダイアログ ボックスで、[この接続に別のアカウントを使用する] オプションが選択されていることを確かめ、管理者の資格情報を入力してから [続行] を選択します。

    : シングル サインオンを実行するには、Kerberos の制約付き委任を設定する必要があります。

  10. [sea-svr1.contoso.com] ページの [ツール] リストで、[仮想マシン] を選び、[要約] タブを選択してから、その内容を確認します。
  11. [インベントリ] タブを選択し、SEA-VM1 が含まれていることを確認します。
  12. [SEA-VM1] を選択し、その [プロパティ] ペインを確認します。
  13. [設定][ディスク] の順に選択します。
  14. ペインの下部までスクロールし、[+ ディスクの追加] を選択します。
  15. [新しい仮想ハード ディスク] を選択します。
  16. [新しい仮想ハード ディスク] ペインの [サイズ (GB)] テキスト ボックスに「5」と入力し、他の設定は既定値のままにして、 [作成] を選択します。
  17. [ディスク設定の保存][閉じる] の順に選択します。
  18. [SEA-VM1][プロパティ] ペインに戻り、[電源] を選んでから、[起動] を選択して SEA-VM1 を起動します。
  19. 下にスクロールし、実行中の VM の統計情報を表示します。
  20. ページを更新し、 [電源] を選び、 [シャットダウン] を選択してから、 [はい] を選んで確定します。
  21. [ツール] リストで、[仮想スイッチ] を選択し、既存のスイッチを特定します。

演習 1 の結果

この演習が完了すると、Hyper-V マネージャーと Windows Admin Center を使用して、仮想スイッチ、仮想ハード ディスク、仮想マシンを作成し、その仮想マシンを管理したことになります。

演習 2: コンテナーのインストールと構成

タスク 1: Windows Server に Docker をインストールする

  1. SEA-ADM1 で、SEA-SVR1[ツール] リストの [PowerShell] を選択します。 メッセージが表示されたら、講師から提供された資格情報で認証してから、Enter キーを押します。

    : これにより、SEA-SVR1 への PowerShell リモート処理接続が確立されます。

    : Windows Admin Center での PowerShell 接続は、ラボで使用される入れ子になった仮想化が原因で比較的遅くなる可能性があります。そのため、SEA-ADM1 の Windows Powershell コンソールから Enter-PSSession -ComputerName SEA-SVR1 を実行する別の方法があります。

  2. Windows PowerShell コンソールで、次のコマンドを入力してから、Enter キーを押して TLS 1.2 を強制的に使用し、PowerShellGet モジュールをインストールします。

    [Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol = [Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol -bor [Net.SecurityProtocolType]::Tls12
    Install-PackageProvider -Name NuGet -Force
    Install-Module PowerShellGet -RequiredVersion 2.2.4 -SkipPublisherCheck
    
  3. 信頼されていないリポジトリからのモジュールのインストールを確認するように求められたら、A キーを押して Enter キーを押します。
  4. インストールが完了した後、次のコマンドを入力し、Enter キーを押して SEA-SVR1 を再起動します。

    Restart-Computer -Force
    
  5. SEA-SVR1 が再起動した後、PowerShell ツールを再度使用して、SEA-SVR1 への新しい PowerShell リモート処理セッションを確立します。
  6. Windows PowerShell コンソールで次のコマンドを入力し、Enter キーを押して SEA-SVR1 に Docker Microsoft PackageManagement プロバイダーをインストールします。

    Install-Module -Name DockerProvider -Repository PSGallery -Force
    
  7. NuGet プロバイダーのプロンプトで、Y キーを押してから、Enter キーを押します。
  8. Windows PowerShell コンソールで次のコマンドを入力してから、Enter キーを押して SEA-SVR1 に Docker ランタイムをインストールします。

    Install-Package -Name docker -ProviderName DockerProvider
    
  9. 確認を求められたら、A キーを押 してから Enter キーを押します。
  10. インストールが完了した後、次のコマンドを入力し、Enter キーを押して SEA-SVR1 を再起動します。

    Restart-Computer -Force
    

タスク 2: Windows コンテナーをインストールして実行する

  1. SEA-SVR1 が再起動した後、PowerShell ツールを再度使用して、SEA-SVR1 への新しい PowerShell リモート処理セッションを確立します。
  2. Windows PowerShell コンソールで次のコマンドを入力し、Enter キーを押して、インストールされている Docker のバージョンを確認します。

    Get-Package -Name Docker -ProviderName DockerProvider
    
  3. 次のコマンドを入力し、Enter キーを押して SEA-SVR1 に現在存在する Docker イメージを特定します。

    docker images
    

    : ローカル リポジトリ ストアにイメージがないことを確認してください。

  4. 次のコマンドを入力し、Enter キーを押して、インターネット インフォメーション サービス (IIS) インストールが含まれている Nano Server イメージをダウンロードします。

    docker pull nanoserver/iis
    

    : ダウンロードが完了するのにかかる時間は、ラボ VM から Microsoft コンテナー レジストリへのネットワーク接続の使用可能な帯域幅によって異なります。

  5. 次のコマンドを入力し、Enter キーを押して、Docker イメージが正常にダウンロードされたことを確認します。

    docker images
    
  6. 次のコマンドを入力し、Enter キーを押して、ダウンロードされたイメージに基づいてコンテナーを起動します。

    docker run --isolation=hyperv -d -t --name nano -p 80:80 nanoserver/iis 
    

    : docker コマンドでは、(ホスト オペレーティング システムの非互換性の問題に対処する) Hyper-V 分離モードのコンテナーをバックグラウンド サービスとして起動し (-d)、コンテナー ホストのポート 80 がコンテナーのポート 80 にマップされるようにネットワークが構成されます。

  7. 次のコマンドを入力し、Enter キーを押して、コンテナー ホストの IP アドレス情報を取得します。

    ipconfig
    

    : vEthernet (nat) という名前のイーサネット アダプターの IPv4 アドレスを特定します。 これは、新しいコンテナーのアドレスです。 次に、Ethernet という名前のイーサネット アダプターの IPv4 アドレスを特定します。 これはホスト (SEA-SVR1) の IP アドレスであり、172.16.10.12 に設定されています。

  8. SEA-ADM1 で、Microsoft Edge ウィンドウに切り替え、別のタブを開き、http://172.16.10.12 に移動します。 ブラウザーに既定の IIS ページが表示されていることを確認します。
  9. SEA-ADM1 で、SEA-SVR1 への PowerShell リモート処理セッションに戻り、Windows PowerShell コンソールで次のコマンドを入力し、Enter キーを押して実行中のコンテナーを一覧表示します。

    docker ps
    

    : このコマンドは、SEA-SVR1 で現在実行されているコンテナーに関する情報を提供するものです。 コンテナーを停止するために使用するため、コンテナー ID を記録します。

  10. 次のコマンドを入力し、Enter キーを押して、実行中のコンテナーを停止します (<ContainerID> プレースホルダーは、前の手順で特定したコンテナー ID に置き換えてください)。

    docker stop <ContainerID>
    
  11. 次のコマンドを入力し、Enter キーを押して、コンテナーが停止したことを確認します。

    docker ps
    

タスク 3: Windows Admin Center を使用してコンテナーを管理する

  1. SEA-ADM1 の Windows Admin Center で、sea-svr1.contoso.comの [ツール] メニューの [コンテナー] を選択します。 PowerShell セッションを閉じるように求められたら、 [続行] を選択します。
  2. コンテナー ペインで、 [要約][コンテナー][イメージ][ネットワーク][ボリューム] の各タブを参照します。

演習 2 の結果

この演習が完了すると、Windows Server に Docker をインストールし、Web サービスを含む Windows コンテナー イメージをダウンロードして、その機能を確認したことになります。